健康経営の施策として「ランチ会」での「飲みニケーション」はいかが

健康経営の具体的施策

経済産業省が推進している健康経営の施策として、みんなで一緒に共食するランチ会を取り入れる企業は増加中です。

 

ランチ会を取り入れる企業が増えている理由は、従業員の食事に関わることにさまざまなメリットがあるからです。独身の従業員ほど、食生活は乱れがちで外食やコンビニ弁当で済ませてしまいがちです。外食やコンビニ弁当はカロリーが高く、基本的には健康的な食事とは言えません。従業員が体調を崩すと健康的に働くことができず、企業にとっても負担が増えるでしょう。業務にも大きな影響を及ぼしてしまうので、健康的に働ける環境を作るのは重要です。

 

健康経営の施策が充実している企業では、専門家を招いて食育セミナーやイベントを開催していたりもします。セミナーに参加して食事の大切さや栄養バランスについて理解できれば、会社を離れているときにも気をつけるようになるでしょう。就業中だけ気をつけても、就業時間外や休日の食生活が乱れていては意味がありません。

 

従業員の意識を改革していくためには、セミナーやイベントを通じ食について学ぶことが重要になります。

みんなで一緒に共食するランチ会のメリットは、従業員の健康管理だけがメリットではありません。社内のコミュニケーションが円滑になるのも、共食するメリットとされています。

 

かつて一般的だった「飲みニケーション」

かつては社内や部署内のコミュニケーションを図るため、仕事が終わってから居酒屋で飲み会をするのが一般的でした。しかし最近の若い世代は、就業時間外に上司や同僚と顔を合わせることを避けがちです。プライベートな時間を大切にしているので、飲み会を開催しても参加してくれるとは限りません。また共働きの家庭では、仕事が終わってから飲み会に参加するのは無理です。育児や介護など家庭の事情で参加できない従業員も増えていて、就業時間外にコミュニケーションを図ろうとするのは、年々難しくなっています。

 

しかしランチ会なら、開催する時間は就業時間の合間です。お昼の休憩時間を活用してランチ会は開催するので、プライベートな時間や育児・介護を犠牲にしません。仕事が終わってからの飲み会より参加しやすいので、ランチ会の参加人数も増えるでしょう。参加人数が増えれば、コミュニケーションもより活性化します。部署内の上司や同僚とも自然と会話ができるようになり、仕事での意思の疎通も図りやすくなります。

 

またランチ会には、同じ部署の従業員だけが集まるわけではありません。他部署の従業員も参加するので、ランチ会はみんなで一緒に共食しながら交流できる場にもなります。

部署に関係なく交流する機会は限られていますから、そのためにもランチ会には魅力的なメリットがあります。

 

さらにみんなで一緒に共食するランチ会を開催するなら、トップも積極的に参加するのが好ましいです。トップが開催を決めても参加をしなければ、従業員たちからは不満が出てしまいかねません。トップが率先して参加することにより、従業員から親しみを感じてもらえます。またあまり会話の機会がない一般の従業員とトップが会話できる貴重な場でもあるので、開催をするなら積極的に行動するのがおすすめです。

 

従業員の健康管理とコミュニケーションの活性化の他にも、健康経営の施策を積極的に行っていると企業イメージがアップするのもメリットです。健康経営の施策を積極的に行っている企業は、経済産業省から表彰されます。現在の就職活動は売り手市場ですから、社内に問題があると大きなマイナスイメージとなり優秀な人材を確保できません。

 

そればかりか現在働いている従業員の離職率が上がり、人手不足にも悩まされます。離職率が高いと求人への応募も減ってしまい、採用計画にも大きな狂いが生じるでしょう。最終的には慢性的な人手不足になり、優秀な人材も確保できないのでビジネスも行き詰まってしまいます。

 

しかし健康経営の施策を積極的に続けて表彰されるまでになれば、企業イメージがアップし働きやすい職場として認知され、優秀な人材の確保も可能になります。働いている従業員が人間関係の風通しが良く幸せだと感じる職場なら、離職率も低下しさらに好影響は広がっていくでしょう。

 

健康経営の具体的施策として「ランチ会」での「飲みニケーション」はいかが?

現在は働く環境を整えることが大切なので、健康経営の施策を行っていくことは重要になります。ですが従業員の食事にまで関わるようになると、問題となるのはその方法です。オフィスに社食があるならみんなで一緒に共食するランチ会も開催しやすく、頻繁に実行できるかもしれません。しかし社食のない企業は、オフィス内にランチ会を開催するための場所がないので難しいと考えるでしょう。ですがランチ会で開催される食事は、外部のサービスを使えば解決できます。職場近くのレストランを使って開催するのも、一つの方法になるでしょう。

 

従業員の健康に投資する効果は非常に高いとされているので、みんなで一緒に共食する機会は積極的に設けるのがおすすめです。